
はじめに
「稼げますか?」
「どうやったら月10万円いけますか?」
そんな質問に、何百回と答えてきた。
そして、確かに結果も出してきた。
私は、「稼がせる人」だった。
でもある日、ふと気がついた。
私はもう、その役割を続けたくないと思っていた。
このノートは、そんな“稼がせる私”を手放した、その先にある記録です。
私が「誰かを稼げるようにする仕事」を選んだ理由
看護師、保健師、そして医療ライター。
その肩書きがあっても、シングルマザーとして生きていくのは、正直怖かった。
だからこそ、“実績”や“数字”や“売上”を武器にしてきた。
「ちゃんと仕事してる」
「ちゃんと稼いでる」
「ちゃんと人の役に立ってる」
そんな“ちゃんとした私”じゃないと、生きていけない気がしていた。
だから、「稼がせる人」になった。
それが、私の安心材料でもあった。
でも、どこかで違和感を抱えていた
コンサルをして、受講生が成果を出すたびに、嬉しかった。
「〇〇さんのおかげで、収益化できました!」という報告には、やっぱり誇らしさもあった。
でもその一方で、
心のどこかが、いつも静かに疲れていた。
たぶん私は、本当はずっと、
「本ばっかり読んで、誰にも気を使わず、言葉だけを書いていたい」
そう思ってたんだと思う。
“成果報告”より、“最近読んだ本の話”がしたかった。
“バズった投稿”より、“誰にも気づかれない呟き”の方が、自分にとっては大事だった。
手放したら、見えたもの
講座を終了して、ライターのコンサルもやめて、
夜中にパソコンを開く習慣をやめた。
すると、少しずつ空白が生まれた。
時間にも、気持ちにも、余白ができてきた。
焦るかな、と思ってた。
「やばい、何かやらなきゃ」ってなるかな、と。
でも実際は──
思ったよりも、安心していた。
「稼がせる私」じゃなくても、生きていける。
そう思えたことが、私にとっての大きな転機だった。
これからの私へ
このブログは、そんな私の“もう一つの部屋”です。
誰かの役に立たなくてもいい。
「すごいですね!」と言われなくてもいい。
ここでは、
読んだ本のこと
手放したもののこと
働き方を少しずつ変えていくこと
そんな“どうでもよさそうで、本当は大事なこと”を、綴っていきます。
おわりに
誰にも見せる予定じゃなかったノートを、
そっと開いてみるような気持ちで書いています。
これからは、「自分が納得できる私」になるまで、
もう少しだけ、言葉と向き合ってみようと思います。
記事がありません
-
心に蓋をして仕事をしていたと感じた1冊の本
この記事を書いた人 Wrote this article
石原あゆ
フリーランス7年目の医療ライター。 看護師・保健師・シングルマザー。 収益化も、SNS運用も、講座もブログもKindleもやってきました。 「稼がせる人」として走ってきた日々を、いま、そっと降りています。 誰かを稼がせるのをやめたら、 聞こえてきたのは、自分の本当の声でした。 これは、“ちゃんとしない私”に戻るための、もう一つの部屋。 手放したもの、気づいたこと、そしてこれからのことを綴っていきます。