心に蓋をして仕事をしていたと感じた1冊の本

心に蓋をして仕事をしていたと感じた1冊の本

最近、ひとつの言葉に涙が出そうになった。

疲れていたのかもしれない。ちょっと頑張りすぎていたのかもしれない。

そんなときに読んだ本のなかで、ふと目に入った一文。
そのたった数行が、心の奥深くにやさしく触れた。

「もうがんばらなくていいよ」

誰かにそう言ってほしかったのかもしれない。
でもそのときは、他の誰でもない“本の中の言葉”が、わたしを救ってくれた。

その本と出会ったタイミング

その本を手に取ったのは、書店のエッセイコーナー。
SNSで紹介されていたのを見たことがあって、なんとなく気になっていた。

当時の私は、仕事も生活も、全部ひとりで抱えていた時期。
「頼られるのが嬉しい」と思っていたはずが、気づけば身体も心もパンパンだった。

それでも、歩みを止めることができなかった。
止まったら、全部終わってしまうような気がしていた。


心に残った一節

そんなときに出会ったのが、タマオキアヤさんの「心のがまぐちを開くと、自分の人生を攻略できる」(三笠書房)という本。

そのなかの一節から、私はこう感じた。

「自分の時間を大切にしていなかった」
「頑張りすぎていることに、自分が気づけていなかった」

読み終わったあと、ふと涙がにじんだ。
ああ、私はずっと、自分を許してあげられていなかったんだなって思った。


それまでの自分の「がんばりグセ」について

私は昔から「なんでも一人でできる人」でいた。
そう思われたかったし、そうあらねばと思っていた。

頼られたら応えたいし、困ってる人を放っておけない。
でもそのぶん、自分の心の声を置き去りにしてきた。

本当はちょっと疲れてる、今日は誰かに話を聞いてほしい。
そんな小さなSOSすら、受け取らないふりをしていた。


言葉を読んでからの変化

本の中の言葉は、他人のものなのに、
まるで昔の自分が未来の私に宛てた手紙みたいだった。

「もういいんだよ」
「がんばらなくても、あなたはちゃんと生きてるよ」

その日から、少しずつ意識的に“ゆるむ時間”を作るようになった。

がんばらなくても、誰も私を責めたりしない。
むしろその方が、まわりの人にもやさしくなれることに気づいた。


まとめ

本って、すごいなと思う。
著者の人生が言葉になって、それが誰かの心をふっと軽くしてくれる。

私はまだ、自分に「もういいんだよ」って言い切れるほど強くないけど、
そういう言葉を持っておきたいと思った。

そして、いつか自分の発信が、誰かにとっての「やさしい一文」になれたら嬉しい。

この記事を書いた人 Wrote this article

石原あゆ

フリーランス7年目の医療ライター。 看護師・保健師・シングルマザー。 収益化も、SNS運用も、講座もブログもKindleもやってきました。 「稼がせる人」として走ってきた日々を、いま、そっと降りています。 誰かを稼がせるのをやめたら、 聞こえてきたのは、自分の本当の声でした。 これは、“ちゃんとしない私”に戻るための、もう一つの部屋。 手放したもの、気づいたこと、そしてこれからのことを綴っていきます。

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